【修了者・認定者限定】第3回フォローアップセミナーが開催されました

ガーデンセラピーコーディネーター1・2級 修了者・認定者限定の第3回フォローアップセミナー 芳香療法 初級編が2019年10月30日(水)に東京家政学院大学にて開催されました。


当日のプログラム

13:00~13:30 受付/セミナー概要説明
13:30~14:30 第一部 座学 〜アロマセラピーの基本知識〜
14:40~15:40 第二部 座学 〜アロマが与える身体的・精神的効果〜
15:50~16:50 第三部 実技 〜簡単にアロマを生活に取り入れる方法・実技〜
16:50~17:00 アンケート回答

川人先生からご自身の自己紹介の後、さっそく「香りの嗅ぎ比べクイズ」がありました。
6種類の精油を各テスター紙に数滴垂らし、何の植物の香りか当てていきます。
馴染みのある植物も中には何種類かありますが、実際に嗅覚を研ぎ澄まして、記憶から植物を当てるのは意外と難しいです!
配布されたテキストには、「これだ」と思った植物の名前をメモしたり、「スッとした香り」や「幼いころに嗅いだことがある香り」など思いついたことを書き出していきます。
受講者ひとりひとりに回答を聞き、「私もそう思った!」などの意見もありました。
最後に、川人先生から正解を教えていただき、またそのアロマの効用についても具体的に教えてもらいました。

その後、アロマセラピーの基本知識として歴史や精油の抽出方法、使い方を学びます。
古代の人々は乾燥した植物を燃やして、その煙に混じった香りを嗅いでいたり、植物の防腐効果を活用したり、また宗教にも「香り」はとても大事な要素でした。
仏教のお線香もその一部ですよね。
その後、医者が精油を活用して外科処置に用いられてきました。

日本では、鬢付け油(びんつけゆ:髪の毛を固めたり、乱れを防ぐための油)が江戸時代からありますが、これもまさに「精油」を使ったアロマセラピーです。
また、江戸時代に世界初の乳がん麻酔治療を行った日本の外科医 華岡青洲はローズウォーターを傷口の消毒や口腟の処置に使われていました。

第二部では、アロマセラピーのメカニズムについて学びます。

ガーデンセラピーコーディネーター1・2級で学んだ通り、人間は「恒常性」の3つの系のバランスによって健康を保ちます。

精油を取り入れることで、これら3つの系へ効果をもたらします。
例えば、ラベンダーは神経系の副交感神経に影響を与えます。よって、寝る前にラベンダーの香りを嗅ぐことで睡眠障害を低下させ、眠りにつきやすくします。
この他にも、グレープフルーツの香りは脂肪燃焼に、ユーカリは疲労回復や花粉症改善に、などなど普段私たちが生活する中で「なんとなく体調万全ではない」という未病を改善させる知識が盛りだくさんでした!
また、実際にその香りを講義の中で嗅いで体感していただきました。

第三部ではいよいよ実技です。
今回はアロマスプレーを作りました。
材料は誰でも簡単に手に入れられるものばかりです。
精油、エタノール、ミネラルウォータなどなど…
材料に混ぜる精油は、自分が好きな香り、心地よいと感じた香りを選びます。シンプルに1種類のみ、でも良いですし何種類かを混ぜ合わせた「ブレンド」を楽しんで、自分オリジナルの香りをつくることもできます。
何種類かをブレンドしても、嫌な香りになることはありません。
皆さん、第一部と二部で学んだアロマの効用を活かしてご自身が抱えている悩みを解決するアロマスプレーを作っていました。
例えば、喘息を改善したい方はその効用があるティートゥリーに、ユーカリをブレンドしたり…などなど掛け算の方法はたくさんあります!
川人先生にもアドバイスいただきながら、唯一無二のスプレーが完成します!

最後に、受講者さんの自己紹介と今回の講義の感想や学んだ知識をどう活かしたいか、お話いただきました。
「たくさんのアロマの香りを嗅ぐことができ、またその効用についてもさまざまなエビデンスと合わせて学ぶことができて良かった」
「アロマの効用を学んだので、今度は自分で実践してみたい」
「ガーデンデザインの提案の際に、植物のもつ香りの効用も合わせて提案したい」などたくさんご感想をいただきました。

日本ガーデンセラピー協会では、今後も引き続き会員の皆様に「庭でできる豊かな健康生活」の一助となるセミナーやイベントを開催してまいります。

<文責>
一般社団法人 日本ガーデンセラピー協会 事務局
E-mail : office@garden-therapy.org