旧)ガーデンセラピーコーディネーター資格認定制度

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■ 資格認定制度とは

「ガーデンセラピーコーディネーター制度」は、日本ガーデンセラピー協会が実施する資格認定制度です。

この資格認定制度は、すべての人々が「健康寿命」を享受できる社会の実現のため、日本ガーデンセラピー協会が、ガーデンセラピーを学術的なヘルスケア療法として体系化したものです。

ガーデンセラピーは、五感を刺激することで脳を活性化させ、身体全体の健康を維持する療法です。この療法を理解し正しく実践するには、ガーデニングの基礎的なスキルはもちろん、医学的な知識も必要です。当協会では多くの人々がガーデンセラピーに関する知識やノウハウを無理なく学習するために、習得度合いを「級」として設定した検定プログラムを導入しました。

ガーデンセラピーの目的は、健康寿命の増進です。本資格認定制度ではガーデンセラピーの重要性を十分に理解していただき、人の健康に対する庭の有効性を改めて確認し、庭とのさまざまな関わりの中で心身を整え、自己治癒力を高めながら、健康的な暮らしを行います。

ガーデンセラピーを推進する背景には、過去に類を見ない高齢化時代を迎えている現在の日本の社会状況があり、残念ながら健全とは思えないことが多々あります。物質的には恵まれた生活を送れるようになりましたが、一方で自然から切り離されたライフスタイルが引き起こすさまざまな疾病、認知症やうつ、癌をはじめとする生活習慣病は増加の一途をたどっており、現在の深刻な社会問題になっています。

欧米諸国では、ガーデンの有効性に早くから着目してきました。病院にガーデンをつくり、患者さんに滞在してもらうことによりストレスを改善したり、回復を早めることに応用しています。また、ドイツでは住宅にガーデンをつくることで補助金を市民に支払う制度も始まり、医療費の削減に貢献しています。

私たちの先人は囲われた楽園(ガーデン)で、身近にある自然を五感で受け止め、命をつないできました。西洋では自然と人間は対峙しており「自然を支配」あるいは「自然を征服」するという自然観があります。しかし、日本においては人と自然は対立するものではなく、共存すべき存在と捉え、すべての自然に神が宿るという思想が根底にありました。そして単に自然の一部を切り取った存在としてではなく、精神的・哲学的な意味も含み、自然風景式庭園に付与してきた稀有な自然観でガーデンと向き合ってきた歴史があります。

今一度ガーデンと人との関係をさまざまな角度から見直し、特に人の心身に与える影響を科学的・医学的に検証し、ガーデンの有効性を多くの人に伝えていくのが、われわれ日本ガーデンセラピー協会、およびガーデンセラピーコーディネーターの使命です。

ガーデンセラピーコーディネーター資格認定制度をご活用いただき、今後ますますご活躍されますことを切に願っております。

■ 資格認定制度 体系

■ ガーデンセラピーコーディネーター1級の流れ